11月23日(金・勤労感謝の日)山口天神祭が開催されました。
当日は山口青年会議所として、宝恵籠(ほえかご)奉仕、うどん販売として参加いたしました。
山口天神祭とは、1618年に藩主毛利秀就公が古熊神社の社殿を現在の場所に遷座したことをきっかけに始まっており、古熊神社の御神幸祭(ごじんこうさい)です。
御神幸祭とは、神さまがお宮の外に出て直接市内の様子をご覧になられる神事です。
日本の神々は人間と同じように旅行がお好きなのですが、ご自身では歩いて廻ることが出来ないので、地元の人々が神さまに出来る最大限の「おもてなし」として、全国各地の神社にて行われています。
古熊神社の御神幸祭は御鎮座された645年前より盛大に行われ、明治期からは「山口三大まつり」の一つとして大切に守り伝えられ、御祭神がお載りになる御網代車(おあじろくるま)、騎馬による警護、大名行列さながらの備立行列(そなえたてぎょうれつ)、可愛い稚児が乗る宝恵籠(ほえかご)など、始まった頃から形を変えずに現代まで残ってきています。
神さまが道中を行かれる際、それに伴うお付きの人間が多数必要となってきます。
その際、可愛らしい子供がいることにより、見守る方々の顔が綻び、皆が笑顔となるため、昔から宝恵籠を出すこととなっています。
宝恵籠に乗る子供は昔から三歳の稚児となっています。
七五三に代表されるよう三歳は成長の上で大きな区切りであるため、お祝いの意味も込められているものと思われます。
山口青年会議所では、約40年前から籠を担ぐ奉仕者を担っています。
普段は青年会議所会員でありますが、生活基盤である山口の伝統的なお祭りに参加し、非常に責任のある奉仕者として関わらせていただき、特別な時間と体験をさせていただくことができました。